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名古屋が元気だ!
  名古屋が燃えている

「温故知新」―名古屋の歴史を学ぼう

慶長15年(1610)という年は名古屋とここに関心を持つ人々にとり、忘れられない重要な年である。関ヶ原の戦いで天下を手中にした徳川家康は、後に名古屋城とその城下町建設にとりかかったのだ。名古屋の基礎づくりは信長でもなく秀吉でもなく、三河出身の家康にあった。

尾張の“首都”清須から、狐狸のすむ名古屋へ――。家康の造った金シャチ輝く名古屋城とそのおひざもと碁盤割り地区は形を変えながらも、4世紀の歳月を経た現在にまで生き続けている。国家100年の計と言うが、それどころではない。

名古屋の歴史をいま一度、見直してみたいものだ。過去を深く知ることによって、未来を考える知恵までも生まれてくる。そのために役立つ名古屋関係の本、たくさん用意しました。

【当店が出している名古屋関係の本】

名古屋人を理解するためには
  名古屋の近世を知るためには
7代藩主宗春を知るためには   地図から学ぶためには
史料で調べるためには    

幕末から明治へ ― その時、尾張は

大河ドラマで天璋院篤姫が人気だ。彼女は島津斉彬の養女から近衛家に入り、十三代将軍徳川家定のもとに嫁いだ。大奥で権勢を振るい、やがては江戸無血開場へと向かわせる。

激動の幕末期は薩長や新撰組で語られがちだが、御三家筆頭の尾張藩なくして無血開場への道もなかった。そのとき、尾張藩は幕府側にも朝廷側にも軸足を置き、「血ぬらずして事を収めよ」とばかり、懸命に努力していたのだ。とかく派手な動きに注目が集まりがちだが、こうした深慮遠謀に思いやる人は少ない。

渡辺博史著『尾張藩幕末風雲録』『【追録】尾張藩幕末風雲録』はこれまで語られることの少なかった尾張藩の動向にスポットライトを当てた好著である。一部には尾張を“幕府の葬儀委員長”とする見方もあるが、こうした動きを知れば、とてもそんな傍観者的なものではない。あの重大な局面に両者の間に入り、水面下で巧みにソフトランディングを試みていたのである。

大奥と言えば華やかな舞台とは裏腹に、息詰まるような権力闘争の展開されたところでもあった。尾張藩にも大奥はあり(単に奥と呼ばれた)、藩主の座をめぐって暗闘の繰り広げられることもあった。やや時代はさかのぼるが、身内を藩主に仕立て、さらには十代将軍家治を暗殺して(結局は未遂)天下を夢見る舟橋武志著『将軍毒殺―実録・名古屋騒動』にもご注目下さい。

 

 

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