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名所図会


これを読まずに尾張の歴史を語れるか!
尾張名所図会

 1、「名所図会」は視覚に訴える紙面作りで画期的な出版手法となったが、『尾張名所図会』はそれに史料的価値まで加わって高い評価を得ている。これより先、尾張藩は藩をあげて『尾張志』(全7巻、小社で復刻済み)の編纂に取り組んでいるが、それに携わった多くの人が『尾張名所図会』の制作に協力しており、同書編纂の過程で得られた情報がここに生かされているからでもある。本書は内容的に見ても巻数的に見ても、他の「図会」より群を抜く秀作と言えよう。

 2、本書は岡田啓(ひらく)と野口道直の2人によって編まれた。岡田は『尾張志』編纂に当たった中心人物の一人であり、野口は西枇杷島にあった名門青果問屋の当主である。そして、売り物となる絵は小田切春江や森高雅など当代一流の絵師たちが担当しており、その点数の多さでも目を見張るものがある。特に、小田切春江は八面六臂の活躍を見せ、『尾張名所図会』の紙価をより一層高めることになった。

 3、本書は前編7巻と後編6巻から成り、前編が下4郡(愛知、海東、海西、知多の各郡)を、後編が上4郡(中島、春日井、葉栗、丹羽の各郡)を収録している。成立はともに天保12年(1842)と見られているが、後編が刊行されるのは明治13年まで待たねばならなかった(前編の刊行は天保15年)。

●前編の構成および本体価格
 [第1巻]愛知郡(名古屋城下)、3400円+税 
 [第2巻]愛知郡(名古屋城下)、2000円+税 
 [第3巻]愛知郡(熱田神宮)、2000円+税 
 [第4巻]愛知郡(熱田)、2000円+税 
 [第5巻]愛知郡、3400円+税 
 [第6巻]知多郡 、3400円+税 
 [第7巻]海東郡・海西郡、3400円+税

●後編の構成および本体価格
 [第1巻]中島郡、1700円+税 
 [第2巻]中島郡、1700円+税
 [第3巻]春日井郡、3400円+税
 [第4巻]春日井郡、3400円+税
 [第5巻]葉栗郡、1800円+税
 [第6巻]丹羽郡、3400円+税
 [第7巻]古地図帳、3000円+税

●前後セットの税込み価格 3万8000円+税(分売可)


読めなくても読める?
親切丁寧な「虎の巻」
のーと尾張名所図会

 1、小社では『尾張名所図会』の復刻に合わせ「尾張名所図会を原文で読む会」を毎月2回開催、隅から隅まで、それこそ重箱の隅を楊枝(ようじ)でほじくるようにして読んできた。それが各巻ごとに「のーと」(手書き)となり、近く全巻完結の予定。ご指導、執筆いただいた講師は栗花光弥先生である。

 2、この「のーと」は単に読み下したというだけでなく、文章や絵の中に出てくる難解な用語の解説や関係資料なども取り上げており、初心者にとっても分かりやすいものとなっている。原本と合わせて読めば、地元の歴史を学べることはもちろん、楽しみながら古文書の勉強もできよう。『尾張名所図会』に関心のある方にはおすすめ。

●前編の構成および本体価格
 [第1巻]愛知郡(名古屋城下)、1800円+税
 [第2巻]愛知郡(名古屋城下)、1900円+税
 [第3巻]愛知郡(熱田神宮)、1700円+税
 [第4巻]愛知郡(熱田)、2200円+税
 [第5巻]愛知郡、2200円+税
 [第6巻]知多郡、2500円+税
 [第7巻]海東郡・海西郡、2500円+税

●後編の構成および本体価格
 [第1巻]中島郡、1900円+税
 [第2巻]中島郡、1900円+税
 [第3巻]春日井郡、2500円+税
 [第4巻]春日井郡、2200円+税
 [第5巻]葉栗郡、1500円+税
 [第6巻]丹羽郡、2500円+税


鬼に金棒、増補版でさらに詳しく
小治田之真清水

 1、書名は「おわりだのましみず」と読む。『尾張名所図会』を作った岡田啓(ひらく)がその補遺版として編纂した。本書が別名「尾張名所図会付録」と称されているのも、こうした理由による。

 2、『尾張名所図会』の前編、後編に準じ、全8巻から成っている。成立は嘉永6年(1853)年。愛知、知多、海東、海西の4郡5巻を初編とし、中島、葉栗、春日井、丹羽の4郡3巻を二編とする。しかし、二編は草稿の段階で終わってしまっており、昭和5年になって名古屋温古会からようやく活字で出版されている。

 3、『尾張名所図会』は江戸後期にブームとなった各地の「名所図会」の中でもひときわ優れたものとされているが、この補遺版の登場で評価はいよいよ不動のものとなった。本書は名古屋温古会の本をもとにして復刻したが、上4郡は「補遺」として活字で1冊にまとめられている。

[第1巻]名古屋、2500円+税
[第2巻]熱田、1500円+税
[第3巻]愛知郡、2400円+税
[第4巻]知多郡、2400円+税
[第5巻]海東郡・海西郡、2400円+税
[補遺]中島郡・春日井郡・葉栗郡・丹羽郡、2300円+税(活字)


七里の渡しがある、富士山がある
東海道名所図会

 1、京都・三条大橋と江戸・日本橋とを結んだ、あまりにも有名な東海道53次。「名所図会」生みの親、秋里籬島が沿線の名所旧跡などを訪ね、竹原春泉斎を主筆に東西の名画家がその腕を競い合う。本書は見るも楽しく懐かしい、江戸時代の風物をしのぶ絵本でもある。

 2、『東海道名所図会』は寛政9年(1797)に京都の本屋によって発行され、大正9年には大日本名所図書刊行会から活字で出版されている。原本は6巻構成。今回の復刻は大正版をもとに、絵の部分はより鮮明に再現できるよう、寛政版の和本から採取した。活字にはすべてルビがふられており、大変読みやすいものとなっている。

 3、原本とした大正版は薄い紙を用いて全1巻にまとめられているが、今回の復刻に当たってはそれよりも厚い紙を使用したため、上下2巻に分けて制作した。上巻は京都から袋井まで、下巻は袋井から江戸まで。上下セット、1万円+税(分売可、上下各本体5000円)。なお、静岡の羽衣出版から原文のままで復刻されたものも出ている(当店取扱商品、全2巻、セット価格1万5000円+税)。

●『東海道名所図会』の構成および本体価格
 [上巻]京都〜袋井、5000円+税
 [下巻]袋井〜江戸、5000円+税

●セット価格1万円+税


にぎわう中山道をくまなく紹介
木曽路名所図会

 1、ここで言う「木曽路」とは木曽谷を通っている街道部分のことではなく、京都から江戸に至る、いわゆる中山道全体を指している。海側を走る東海道に対し、またの名を東山道(とうさんどう)とも呼ばれた。木曽11宿を通るので表題の「木曽路」あるいは「木曽街道」の名称もある。京都・江戸間に宿駅は69次あり、東海道よりも多かった。

 2、この「図会」も当時の売れっ子だった秋里籬島の手になるものである。秋里は安永9年(1780)年に『都名所図会』を世に送り出して大きな話題となり、その後「○○名所図会」と題する本が各地で競うようにして出版された。本書はその秋里の代表作の一つでもあり、絵は京都の画工・西邨(にしむら)中和が担当している。

 3、本は6巻7冊から成る(第1巻が「乾」「坤」2冊に分かれている)。文化2年(1805)京都、大坂12の本屋名で刊行され、ついで文化12年(1815)に江戸、名古屋の本屋を加えて再刊、さらに嘉永元年(1848)には京都の本屋からその第3刷が出されている。今回の復刻に当たっては文化2年の初版本を底本とした。

 4、原本の第5巻と第6巻はその「付録」とされ、江戸より東の香取や鹿島、さらには日光などを紹介している。今回の復刻ではこの5、6巻はを省略、第1巻の「乾」「坤」2冊を1冊にまとめて全4巻(和綴じ製本)とした。

●本書の構成と本体価格
 [第1巻]京都〜柏原間、8000円+税
 [第2巻]今須〜中津川、5000円+税
 [第3巻]落合〜塩尻、5000円+税
 [第4巻]下諏訪〜日本橋、5000円+税

●セット価格2万3000円+税(分売可)


尾張の人たちが作った善光寺参拝ガイド
善光寺道名所図会

 1、本書は尾張の支藩であった竹腰山城守の今尾藩(岐阜県海津郡平田町今尾)藩士・豊田利忠によって著された。絵は『尾張名所図会』で腕を振るった小田切春江が担当、序文を寄せた深田精一、同正韶(まさつぐ)これまた同様である。

 2、本書は全5巻から成っており、今回の復刻も同じ巻数で構成した。『尾張名所図会』や『木曽路名所図会』同様、15%拡大して制作したため読みやすく、また迫力に富むものとなっている(和綴じ製本)。なお、復刻に際しては嘉永2年(1849)刊の尾張書肆「静観堂」本を使用した。

 3、善光寺へ通じる道はすべて善光寺道と言えるわけだが、本書はその代表とも言える中山道の洗場(せば、塩尻)から松本を経て長野へ行く道(西の善光寺道)と、やはり中山道の追分から上田、松代を通って長野へ行く道(東の善光寺道)を取り上げている。この二つは中山道を底辺、善光寺を頂点とする、いわば二等辺三角形の両辺に当たる格好になる。

●本書の構成と本体価格
 [第1巻]洗馬〜松本〜池田、5000円+税
 [第2巻]池田〜麻績(おみ)〜稲荷山、5000円+税
 [第3巻]善光寺、5000円+税
 [第4巻]戸隠〜松代〜坂本、5000円+税
 [第5巻]北向堂〜小諸〜追分、5000円+税

●セット税込み価格 2万5000円+税(分売可)

 

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