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■尾張藩の幕末・維新

 著者の紹介と本書の目次を紹介し「詳細」に代えることにする。NHKのプロデューサーでありながら、郷土史にも造詣の深い氏ならではの「青松葉事件」を中心にして読み解いた好著である。

 「愛知県知多郡美浜町河和が私の出身地である。他県の人で知多半島が尾張国にあると知る人は少ない。三河国と思いがちである。

 昭和5年(1930)に生まれる。半田中学、名古屋の第八高等学校をへて、東京大学法学に学ぶ。政治思想家丸山真男のゼミナールに属す。時に革命近しの山村工作隊の全盛期。ゼミで田舎育ちのわたしは工作隊の思いあがりをせめた。

 卒業後NHKに入り、地域探訪番組や宇宙中継初期の番組プロデューサーを勤めた。勤務地は名古屋、東京、札幌、小倉、高知で、50歳頃から知多半島や尾張国の歴史を調べる。

 住所の尾張旭市教育委員4年、あとに市文化財保護審議会委員となる。つづいて郷里の美浜町文化財保護委員会も委嘱される。両地域文化比較は大いに役立った。

 本書は南知多町郷土研究機関誌「みなみ」に掲載したものである。なかの第一部・大尾張圏から小名古屋圏へ、は当初の題名「開けん」幕末尾張藩と二人の家老、を改めたものである。ブックショップ・マイタウンの労に感謝する。 平成22年3月」(追記より)

   ―おもなもくじ―

    第一部 大尾張圏から小名古屋圏へ
  • 第一章 はじめの見取り図
  • 第二章 尾張洋学者の不満
  • 第三章 尾張藩海防のしりすぼみ
  • 第四章 朝臣慶勝と藩臣茂徳
  • 第五章 在郷の下じもは藩を置き去り
  • 第六章 大小ふたつのクーデター
  • 終 章 転向と分裂
    第二部 夢の敗北―尾張藩の戊辰正月と二月
  • 第一章 正月十五日慶勝京都出発
  • 第二章 草奔の諸隊と尾張藩
  • 第三章 東山道と東海道の鎮撫
  • 第四章 動乱の十日間―名古屋城・加納宿・笠松陣屋
  • 第五章 赤報隊の京都帰還命令
  • 第六章 尾張藩美濃支配の頓挫
  • 第七章 尾張藩の東海道先鋒発令と軍制改革
  • 第八章 竹沢隊の飛騨鎮撫と尾張隊
    第三部 資料と解説―徳川慶勝書簡三通・千賀与八郎宛
  • 一、慶応元年八月三日
  • 二、慶応四年七月十日
  • 三、明治二年五月五日

 

B5判・122頁・1900円+税

 

 

 


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