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■吉田家本「長久手記」

 織豊期における戦役の中でも、小牧長久手合戦は郷土尾張を主戦場に戦われた一戦であり、われわれこの地に住む者には誠に縁が深く、また興味深い合戦である。ここに紹介する『長久手記』は三巻より成り、当時、西春日井郡小田井城主・織田太郎左衛門の手に成る小牧合戦手記と伝えられる。

 『武功夜話』の著者で前野村の前野(吉田)孫四郎は尾張藩に仕えてその長臣の一人であった織田(津田を称す)太郎左衛門家にこの『長久手記』が伝承されていることを知った。伊奈備前検地後、織田太郎左衛門が前野村地頭となり、孫四郎はその庄屋職を拝命することになった。この縁を頼り織田家に出入りし、その庇護を受けたが、そうした中で『長久手記』を借用して写本を作っている。この写本はいまに末裔の吉田龍雲家に所蔵され、小牧合戦を知る貴重な史料となった。

 吉田孫四郎はその著『武功夜話』にも『長久手記』を引用している。「巻十三」の「天正長久手記写しの事」には、岩作の城主・今井小八郎が池田の重臣・片桐半左衛門に討たれる最期の姿や、片桐が日根野備中の頭成兜(ずなりかぶと)を愛用していた事実等、興味ある事実にあふれ、また、池田勝入入道の旗本衆に美濃梶原の流れを汲む梶原兵助が登場するなど、今後の究明を待つ記述もある。頭成兜は前野孫九郎、前野長康も常用し、孫九郎愛用の品は吉田家に現存する。(滝喜義「序文」より)。

 

 

 


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